海外赴任や移住でドバイに来られる日本人の方の中には、日本で処方されていた薬をドバイでも継続して服用したいという方が多くいらっしゃいます。高血圧、糖尿病、脂質異常症、アレルギーなど、継続的な治療が必要な病気の場合、薬を途中で中断しないことがとても重要です。
しかし、日本とドバイでは医療制度や医薬品の承認制度が異なるため、日本で使用していた薬がそのまま同じ形で入手できるとは限りません。今回は、日本で内服していた薬をドバイで継続するための方法と、事前に知っておきたいポイントについて解説します。
1. 日本から一定期間分の薬を持参する
ドバイへ渡航する際には、日本の主治医に相談し、可能であれば数か月分の薬を処方してもらうことが大切です。海外生活のスタート直後は、新しい環境への適応や住居・仕事の手続きなどで忙しく、すぐに医療機関を受診できないこともあります。そのため、1〜3か月程度の薬を日本から持参しておくと安心です。
また、入国時のトラブルを避けるため、以下のような書類を準備しておくとより安全です。
- 処方箋のコピー
- 薬の説明書
- 薬の箱やラベル(成分が確認できるもの)
これらの情報があれば、空港で薬について確認を求められた場合にも説明しやすくなります。また、現地の医師に相談する際にも重要な情報になります。
2. 英文の診断書(Medical Report)を準備しておく
日本で治療を受けている場合は、英文の診断書や紹介状(Medical Report)を準備しておくことをおすすめします。
診断書には、以下のような内容を記載してもらうと役立ちます。
- 診断名
- 現在の治療内容
- 服用している薬の名前(できれば有効成分名)
- 用量・服用方法
- これまでの治療経過
英文の診断書があることで、ドバイの医師が患者さんの病状や治療歴を理解しやすくなり、薬の継続や治療方針の判断がスムーズになります。
また、持参している薬について空港で説明が必要になった場合にも、診断書があると安心です。
3. ドバイでは同じ商品名の薬がないこともある
日本で処方されている薬の中には、ドバイでは同じ商品名の薬が流通していない場合があります。これは国ごとに医薬品の承認制度や販売されている薬が異なるためです。
しかし多くの場合、同じ有効成分を含む薬はドバイでも使用されています。そのため、薬を継続する際には次の情報がとても重要になります。
- 薬の商品名
- 有効成分名
- 用量(例:5mg、10mgなど)
特に海外では「商品名」よりも「有効成分名」が重要になります。お薬手帳や薬の説明書、現在服用している薬そのものを持参していただくことで、現地の医師が同等の薬を見つけやすくなります。
4. 早めに医療機関を見つけておく
海外生活では、体調を崩した際に「どこの病院を受診すればよいのか分からない」と不安になることも少なくありません。特に慢性疾患がある方は、定期的に相談できる医療機関を早めに見つけておくことがとても大切です。
ドバイでは医療機関によって診療体制や取り扱う薬が異なる場合があります。日本での治療内容を理解した上で相談できる医療機関があると、薬の継続や健康管理を安心して行うことができます。
まとめ
日本で処方されていた薬をドバイで継続するためには、
- 日本から一定期間分の薬を持参する
- 薬の成分名や用量などの情報を確認しておく
- 英文の診断書を準備しておく
- 定期的に相談できる医療機関を見つけておく
といった準備が重要になります。
海外生活では、慣れない環境の中で体調を崩すこともあります。特に持病のある方は、薬が途切れないよう早めに準備をしておくことが大切です。
体調やお薬についてお困りの際は、なごみクリニックまでお気軽にご相談ください。日本語での診察を通じて、ドバイで生活される皆さまの健康をサポートいたします。
Whats App