ドバイにお住まいの皆さまにとって、春から夏にかけて特に気になるのが「砂嵐(サンドストーム)」や日常的な砂ぼこりです。視界が悪くなるだけでなく、目やのど、気管支などの呼吸器にさまざまな影響を及ぼします。日本とは異なる乾燥した気候と微細な砂塵環境の中で、どのように健康を守ればよいのでしょうか。今回は、砂嵐から呼吸器や眼を守るためのポイントを解説します。
1.砂嵐が身体に与える影響とは?
ドバイでは非常に細かい砂塵が空気中に舞い上がります。粒子が小さいため、鼻やのどの粘膜を通り越して気管支の奥まで入り込み、以下のような症状を引き起こすことがあります。
- のどの痛みや違和感
- 咳や痰の増加
- 気管支炎や喘息の悪化
- 目のかゆみ、充血、異物感
- コンタクトレンズ装用時の強い不快感
特に喘息やアレルギー性鼻炎をお持ちの方、小さなお子さま、ご高齢の方は影響を受けやすいため注意が必要です。
また、ドバイは年間を通じて湿度が低く、屋内では冷房が強く効いているため、目の表面を守る涙の層が蒸発しやすくなります。その結果、ドライアイが慢性化しやすいのも特徴です。砂塵と乾燥が重なることで、角膜に細かな傷がつき、炎症を起こすこともあります。
2.日常生活でできる予防対策
砂嵐の予報が出ている日や、空がかすんで見える日は特に対策を心がけましょう。
● 外出時
- 不織布マスクを着用
- 可能であればコンタクトレンズは避け、眼鏡に変更
目の乾燥を防ぐため、防腐剤の入っていない人工涙液を携帯するのも有効です。
● 室内対策
- 窓やドアの隙間をしっかり閉める
- 空気清浄機を活用する
- エアコンフィルターを定期的に清掃する
帰宅後は、うがい・手洗い・洗顔を行い、目薬で目を洗い流すことで、付着した砂塵を早めに除去しましょう。洗濯物は屋外に干さず、乾燥機や室内干しを利用することも大切です。
3.症状が出たときの対応
軽いのどの違和感や一時的な目の充血であれば、刺激による反応の場合もあります。しかし、次のような症状がある場合は注意が必要です。
- 咳が1週間以上続く
- 黄色や緑色の痰が出る
- 息苦しさや喘鳴(ゼーゼーする音)がある
- 目の強い痒みや痛みがある
これらは細菌感染、角膜炎、結膜炎、あるいは喘息発作の可能性があります。特にお子さまの場合、咳が長引くと夜間の睡眠にも影響し、体力低下につながります。市販薬のみで様子を見るのではなく、早めに医療機関を受診することが安心です。
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